見出し画像

会社の飲み会は参加したほうがいい?社長の隣に座ってみた

新人時代、「飲み会行く?」と聞かれるたび、手を挙げられなかった堀部さん。
先輩に背中を押されて参加するも、社長の隣には座れずにいたそうです。

ところがある日の飲み会で、社長と目が合って隣に座ることに。
社長に「仕事は楽しいか?」と聞かれて回答したことが、なんと異動につながることになるとは夢にも思っていなかった、と話します。
社員のキャリアを変えた社長とのエピソードをお届けします。


こんにちは、不動産若手社員の堀部です。

新しい職場に入り、歓迎会に参加する人も多い4月。
「業務時間外の飲み会は是か非か?」
といった問いが、SNSで話題になっていました。

実際、会社の飲み会を嫌がる人も多いと思います。
人見知りで引っ込み思案な私も得意ではありませんでした。

でも、飲み会で社長の隣に座ってみたら、私のキャリアはガラッと変わりました。
社長の直下で働く部署へ異動になり、東京から京都へ引っ越して、新しい生活を送っています。
あのとき社長の隣に座らなかったら、こうした変化はありませんでした。

飲み会参加に後ろ向きだった私が
「飲み会に行っても給与や評価は変わらないけど、それ以外のリターンがたくさんある」
と気付いた話を、日報代わりに書こうと思います。

■飲み会で社長に「仕事は楽しいか?」と聞かれて…

私は飲み会に後ろ向きでしたが、参加するのが嫌なわけではありません。
「飲み会行く人いる?」
と聞かれたときに「私なんかが行っていいんだろうか」と思い、手を挙げられないのです。

先輩の新美さんに
「せっかくだから行ったほうがいいよ」
と背中を押してもらい、おずおずと手を挙げるのが精いっぱい。

ハウスドゥに入社したばかりの私は、飲み会で端っこの席に座っていました。
グラスに口をつけながら顔を上げると、市田社長の隣の席が空いています。
「社長の話を聞いてみたいけど、社長を前にしてうまく答えられる自信もないし…やめといたほうが安全かな…」
思い切って隣に行きたい気持ちと、失敗したくないという不安がシーソーのように揺れ動きます。

ちらちら盗み見していたら、市田社長と目が合いました。
引っ込みがつかなくなった私は、恐る恐る隣へ。

市田社長とはほとんど話したことがありませんでしたが、硬直している私に
「仕事は楽しいか?」
と聞いてくれました。

「はい、楽しいです」
無難な返答しかできない私に、市田社長は
「どんなことができたら楽しいと思う?」
「どういう仕事ができたらこの会社がよくなると思う?」
とさらに質問を重ねていきます。

変なことを言っちゃだめだと自分を抑制していましたが、少しづつ深掘りしてもらったことで、うっすら感じていた課題感や願望が口元まで上がってきました。
ちょっと迷いましたが、思い切って話すことに。

「建売住宅の設計は注文住宅に比べて制限が多く、おもしろみがないと感じる設計者もいるので、注文住宅のように住む人に寄り添った建売住宅が作れたらいいなと思います」

この発言が、ちょうど立ち上げ途中だった建売住宅ブランド『SHIRO』のブランドイメージと合っていました。
ピンときた市田社長は
「京都本店でちょうどそういう建売ブランドを考案中だから、やってみたらどうだ。考えておいて」
と言ってくれたのです。

失礼な話なのですが、私は「飲み会ノリで何となく話してくれているんだろうな~」と本気にせず、今まで通りの日々を過ごしていました。
数か月後、新美さんから異動打診と業務説明の電話がかかってきて「まさか本当だったとは!」とびっくりしました。

その結果、私は東京から京都へ引っ越し、市田社長の直下で働いています。
新規事業の建売住宅ブランド「SHIRO」にも携っています。

あのとき市田社長の隣に座らなかったら、ここにいません。勇気を出して飲み会に行き、社長の隣に座ってよかったと、心から思っています。

■社長とのランチは、ピンチ?だけどチャンス!

市田社長の近くで働いていると、ランチに同席する機会もよくあります。

市田社長の隣に座って食事すると、初めて気づくことがたくさんあります。
トップ営業マンとして上り詰めてきた社長は威厳があり剛腕な印象なのですが、食事をしていると細やかで気が利く印象を受けるのです。

ランチに向かうときは
「何食べたい?」
と聞いてくれ、メニュー表を開いて
「遠慮しなくてもいいよ、何でも好きなの選びな」
と笑い、注文した食事が社長の食事より先に届いてしまうと
「先食べなー」
と促してくれます。

ときには私たちに
「これってどう思う?」
と質問することもあり、遠い存在だった市田社長を身近に感じられるようになりました。
当たり前ですが、社長だって人間なのです。

そして市田社長はよくこう言います。
「上司は上手に頼ってなんぼ。君たちも、自分が仕事しやすいように上司をうまく転がせばいい。」

その言葉の通り、ランチ中に業務で改善したいことを市田社長に相談すると
「じゃあ上層部で話しておくよ」
と一気に話が進むことも珍しくありません。

そんな市田社長も、社員だったころは社長の隣に座るか迷ったことがあるそうです。
飲み会の席で、こんな話をしてくれました。

「まだ営業プレーヤー(店長)だった時、安藤社長(現:And Doホールディングス 代表取締役会長 CEO)との合宿があったんだ。会食で安藤代表の隣に座ることができるのは左右に2人だけ。いつも俺は話しているから、機会が少ない社員に譲ったほうがいいかと思っていたら『市田、お前がここに座れ』って言われてな。
チャンスの神様は前髪しかないって言うやん?ピンチとチャンスは紙一重だから、常にプレッシャーと隣り合わせだし、そのプレッシャーを乗り越えて掴んだ運を生かしてこれたから、恩恵を受けることができている。
これまでチャンスを逃して目に留まることができなかった社員は、隣に座ることができなかったんだと思う。チャンスは何度もないから、掴めるときに掴んでおかないといけない。隣に座れるタイミングで座っておかないと、もう次は座れないかもしれない。
誰もがその会社のトップと話すのは怖いと思うよ。でも会社で一番忙しい人が作ってくれた機会を遠慮するのは謙虚とは言えない。そこはがっつくべきところだ」

市田社長はいつもチャンスを掴んできたから、次のチャンスにも恵まれ、社長にまで上り詰めたのだと確信しました。

■「行きます!」はキャリアが変わる(かもしれない)魔法の言葉

社長や上司に「飲み会行くか?」「ランチ行くか?」と誘われたとき、「行きます!」と答える人もいれば「やめときます」と断る人もいます。
誘う側だって人間ですから、よく断る人はだんだん誘わなくなります。

市田社長に
「私はやりたい仕事ができて、恵まれていると思います」
と言ったことがあります。そうしたら、
「それは偶然じゃなくて、自分でチャンスを嗅ぎ取って手にしたおまえの功績だ」
と返してもらいました。

確かに、思い切って市田社長の隣に座り、やりたいことを話したのも私。
地元から離れた京都に行き、市田社長のもとで仕事しようと決めたのも私。
社長の「ご飯行く?」という誘いに「行きます!」と意思を伝えたのも私です。

正直、今でも市田社長と話すのは怖いしプレッシャーを感じますが、そのたびに頑張って意思を伝えてきたおかげでチャンスに恵まれ、今のポジションがあります。

人数が多い企業だったらなおさら。
顔と名前を覚えてもらえるかどうかも、もしかしたら飲み会の席で決まっているのかもしれません。

飲み会に参加したかしていないかで評価が変わることはありません。
けど、飲み会を通じてコミュニケーションをとり、顔と名前を覚えてもらうことで、自分の仕事が円滑に進められ、評価に繋がることもあります。

たかが飲み会、されど飲み会です。
ここで「行きます」と言うか言わないかもあなたの選択。

もし今、自分の仕事に迷いがあったり、「どうにかチャンスを掴みたい」ともがいた気持ちがあるなら、勇気を出して社長の隣に座ってみてはどうでしょう?

▼「日報.01」はこちらから

株式会社ハウスドゥ・ジャパンのホームページはこちら!