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仕事も人間関係もうまくいく“自分の分身”のつくり方

玉利亮斗:2020年入社。新築住宅の施工管理を担当。


■我が子の誕生に向けて、育児目線での転職

4年前、我が家に新しい命がやってきた。
当時は広島県のハウスメーカーで施工管理を担当していたが
「これからの育児に向けて、京都にある実家の近くに引っ越したい」
と思い、転職サイトを開いた。

そこで出会ったのがハウスドゥ。
ちょうどコロナが流行り出した時期で世間は不穏な空気になり、私も少なからず不安を抱えていたが、初回の面接で即採用が決まってほっとしたのを覚えている。これで安心して新しい命を迎えられる、と。

ハウスドゥは、戸建住宅の施工管理以外にもマンションリフォームや土地の造成(マンションや住宅を建てるにあたり、土地を区画や形を整えること)などの仕事も経験できるのが魅力だった。
両親の家の近くから通える理想通りの会社に、迷わず入社を決めた。

この会社で、私は“自分の分身”を作ることになる。

■業者さんとのコミュニケーションに苦戦

新築住宅の施工管理として入社して2か月後、初めてメインで担当することになった現場は新築の木造2階建てだった。
そこでぶつかったのが、コミュニケーションの壁だ。

前職は新卒入社でメンバー間の関係性ができていたので、コミュニケーションの難しさに気が付かなかった。中途入社して間もない場合、新しく自社ルールを覚えるとともに、一人の担当として新しく関係性を築かないといけない。

私は、良くも悪くも、言葉をそのまま受け取る。言葉の裏を読むのが苦手だ。
言葉の裏に微妙なニュアンスが隠されていると、うまくつかみ取れないことがある。

メイン担当として業者さんとのやり取りを主導したが、それがうまくいかなかった。
地域によって業者さんの仕様やルールは全然違う。家を一軒建てるには打ち合わせを重ね、細かい認識をすり合わせていかなければなけない。

言葉のニュアンスをくみ取れないと意思疎通がうまくいかず、自分が思い描いていたものと違う仕上がりになってしまう。
同じクリーム色のカウンターでも、やわらかな木目調なのか、まっさらな無地なのかで印象は変わる。基本的な部分は問題なくても、パッと見たときのバランスや質感が微妙に違ってしまうのだ。

きっと普通の人からしたら気にならない微妙な違いだが、お客様が住む家なのだから、思い描いていた通りの完璧な状態で届けたい。
細部にもきっちりこだわって“最良の家”をお渡ししたい私としては、力不足がくやしかった。

■言葉通りに伝えつつ、裏まで聞くのが思いやり

だからこそ、言葉にウラはなく、すべて言葉通りの意味で伝える。
都合が悪いことや言いにくいことはぼかしたくなるものだが、やらない。

ただ、相手の言葉や反応を受け取る時は別だ。

ハウスドゥで働くなかで
「言葉を表面的に受け取るだけでは、業者さんと話が噛み合わなかったり、お客様の不安を解消できなかったりする」
と学んだ。

ビジネスパートナーである業者さんとのコミュニケーションでもそうだ。
現場監督である私を尊重してくれ、少しハードルが高い要望にも応えてくれる業者さんが多く
「やっといてあげるよ、大丈夫」
と笑顔で頷いてくれる。

……が、言葉ではそう言っていても、裏ではしんどく思っているかもしれない。
仕事としてやってもらわないといけないこともあるが、表だけを見て判断せず、業務の押し付けはしないように気を付けている。

お客様や業者さんが話す言葉に本音が潜んでいないか、裏を探るのも思いやりなのだと知った。

■「自分だけでやる」は無責任だと気付かせてくれた上司の言葉

入社して半年が過ぎた頃、上司と面談した。
複数の案件を担当していたのでイレギュラーが起きると対応しきれないことがあり、それを相談したところ、こう言われた。

上司「自分の分身をいっぱい作りなさい」
私「分身ですか?」
上司「なんでもかんでも自分でやろうとすると、うまくいかない。周りを頼ることは、自分の分身を作ることになる。仕事の効率も上がるし、気持ち的にも楽になるよ」

当時の私は「人に任せるよりも自分で全部やるほうがミスが少なく、効率がいい」と思っていた。業務がパンパンなのも当たり前だと思っていた。

でも、良い物を作りたいなら、その考えは通用しないのだ。ちゃんとできているつもりだったが、振り返れば時間に追われていた。

責任感ある行動とは、自分ですべて行うことではない。
良い物を作って届けるのが、責任感ある行動だ。

それから人に依頼できることは依頼して、ほどよく手離すことを覚えた。
自分でやろうと人がやろうと、大なり小なりイレギュラーは起きる。であれば、余裕をもってイレギュラーに対処できたほうがいい。困ったら上司や同僚に相談すればいい。

自分の分身を作るということは、自分の働き方を広げることになる。遠回りのように見えて、より自分らしい働き方を実現するための近道になる。

そう思ってから、目線が一段上がった気がする。

■分身に支えられ、住宅づくりを楽しむ

性能を重視する施工管理とデザイン性を重視する設計は意見が対立しやすく、どちらかが
「立場上、仕方のないことだ」
とあきらめてしまうケースも多い。

お客様がデザイン性を優先されれば施工管理側はあきらめて別案を考えるし、その逆も起こりうる。
ただ、まずは設計がお客様の要望聞きながら図面にするので、あとから参加する施工管理側が譲歩する前提であることが多いかもしれない。

でも、ハウスドゥは「相手を尊重した話し合いができる会社」だ。
社員全員が「お客様に必要とされるために、より良い建築を目指す」という共通の目標を持っているから、意見の違いがあっても同じ方向を向いて前向きな話し合いができる。

現場の納まり一つにしても、施工管理と設計が互いに意見を聞き、相談し合う。
そんな光景が当たり前にあるからこそ、私も周りを頼れるようになった。

自分の中に、言葉をまっすぐ届ける自分と、言葉の裏を読む自分がいる。
他者の中に、自分の仕事を肩代わりしてくれる分身がいる。

ハウスドゥには、私の分身がたくさんいる。
その分身一人ひとりが、私を支え、いい家づくりに向き合わせてくれる。

私は住宅づくりが好きだ。
ハウスドゥで、お客様の性格やライフスタイルを想像しながら家づくりができる自分の分身といっしょに楽しく働き続けたい。

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