家を白ベースにするメリットは?気分に合わせて衣替えできる家“SHIRO”
日々生活しているうちに、物が増えたり整理できなくなったりして、家が乱れてしまうことはよくあります。
大きな家ならゆとりをキープできますが、なかなかそうはいかないもの。
できるだけすっきりとした空間を保ち、ゆとりある家をキープするには、どんな住宅にしたらいいのでしょうか?
今回は自分で住まいをデザインできる建売住宅“SHIRO”の設計者である奥野さん(京都本店)に、実際に設計した物件を参考に「ゆったり過ごせる家づくり」について聞きました。
■物件の概要
新築戸建て 滋賀県草津市
土地面積 153.5㎡
建築面積 107.80㎡(32.60坪)
間取り 3LDK
■浴室・洗面室・トイレを直線状にしたメリット
滋賀県草津市の住宅地で、学校のすぐそばにある物件です。
ポイントは、浴室からトイレまで一直線につながる間取り。
入浴前後に使う脱衣室・洗面室・トイレが横一列につながっていて、引き戸を開ければ一体化し、シンプルな動線になります。
水回りを充実させた建売住宅が少ないので、より注文住宅に近いこだわりがある設計にしました。
掃除機やモップで一気に掃除できますし、小さいお子さんがいるご家庭なら入浴前後のトイレもスムーズ。どんな世代の方も、服を脱いだ状態でサッとトイレに入れるので安心です。
開放的なようですが、引き戸を閉めればリビングの生活空間と仕切られて、プライバシーを守ることができます。
洗面スペースを広くして、混み合う朝もお互い気にせず身支度を整えることが可能に。ゆとりのある脱衣室には洗濯機から取り出してすぐにアイロンがけが出来たり、衣類を畳める棚や、物干し用の金物を用意。近くに収納があり、洗濯したタオルなどをすぐにしまえます。
着想を得たのは、ホテルの間取り。
スペースが限られているホテルは浴室・洗面所・トイレが一体化していることが多く
「こういう間取りも便利だな」
と感じていました。
一直線につなげて廊下をなくしたことで、車2台分の駐車スペースも確保できました。
滋賀県は車を2台所有されているご家庭も多く、来客用時にもう1台入る広い駐車スペースがあると喜ばれます。
■白をベースにして無限のアレンジを楽しむ
その名の通り、“SHIRO”は白をベースカラーにした建売住宅です。なので、住む方の好きな色を自由に足していき、自分らしい家に染めていくことができます。
シンプルな家は、どんなアレンジもできるのが魅力。
30代は華やかな部屋が好きだった人が、40代になってシンプルな部屋が好きになることはよくあります。
年齢とともに好みも生活スタイルも変化していくので、アレンジしやすい家は長く住みやすい家だと言えます。
私自身、設計者としても「白い部屋は無限のアレンジができる」と実感しています。
黒い家具で統一したらモダンな部屋になるし、オーク系の家具で統一したらナチュラルな部屋になります。
そういった意味で、シンプルな建売住宅・“SHIRO”はいつでも簡単に衣替えできる家だと思います。
また、白は寒々しく無機質だと捉える方もいますが、建材の白は青みがかったものは少なく、黄みがかったやわらかいアイボリーが多いです。
特に“SHIRO”では温かみがあるマットな質感の建材を選んでいるので、ぜひやさしい白色を楽しんでほしいと思います。
■「余白」はゆとり。 トイレも工夫してゆったり空間に
“SHIRO”のコンセプトは「余白」です。
生活のなかでほっと一息つける余白を作るためは、ゆっくり過ごせる場を作るのが大事だと思っています。
昔、年間340日は車に乗ってあくせく働いていた時期がありました。
車の中でも接客前は挨拶や笑顔の練習をして、接客後は事務所に戻ってからの予定を確認して……とにかくジェットコースターのような毎日でした。
仕事がうまくいかない日は泣きながら、うまくいった日は歌を歌いながらハンドルを握っていた車は、私のいろんな気持ちを乗せる「余白」のある空間でした。
どんなに忙しくても一人の時間を過ごせる車があったから、あの日々を乗り切れたんだと思います。
この物件はトイレを少し広めにして余白を作り、ゆったりとした空間にしました。
トイレはスペースを削減されがちなのですが、日常のなかで必ず使うひとり空間でもあります。トイレで一息つく人は多いのではないでしょうか。
窓の取付位置をコーナーに寄せ、足元が浮いたようなデザインの手洗い器を設置して、スッキリとさせました。
温もりある白で統一しつつ、やわらかな間接照明でリラックスしやすい場にしています。
トイレにいろんな物があって余白がなくなってしまっている方は、思い切ってトイレ以外の場所にトイレ用品の収納スペースを作るといいかもしれません。
トイレのスペースは広くないので、収納スペースを作ろうと思っても限界があります。無理に収納スペースを作って余白を奪うより、トイレを出てすぐの場所に棚やケースを置いたり、近くの洗面所に収納したりするほうが楽かもしれません。
また、余白を作るには物を減らすのが一番大事です。
私も1週間に1つ、物を処分して減らしています。
必要なものだけを残していくと、気に入った物に囲まれた余白ある生活を送れるはず。
これからも“SHIRO”の設計に携わり、住む方が余白を感じながらゆったり暮らせる家を作っていきます。
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