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女性管理職が語る「モチベーションギャップを埋めるマネジメント方法」

管理職になった女性は、何を思っているのでしょうか? 女性活躍推進法が制定されてから、各企業で女性管理職を増やす動きがありますが、女性管理職が働きやすい環境を整えられている企業は多くありません。 「管理職になりたい」と手を挙げる女性も少ないのが現状です。 まだまだ男性社会の不動産業界ですが、ハウスドゥでは女性管理職が活躍しています。 そこで、女性管理職メンバーに女性管理職になるときの心構えやマネジメント方法、女性のモチベーションのギャップを埋めるヒントについて対談してもらいました。

前回の「女性管理職に関する記事Vol.1」はこちら!

【登場人物】
岩本:総務人事部長。新卒入社し、仲介事業部営業サポートを経て総務人事部長に。バックオフィスの要として、総務人事部・採用育成戦略部の部長を務める。
田村:ハウス・リースバック(通称HLB)女性営業。中途入社し、仲介事業部からFC事業部、売買事業部などを経験し、管理職から営業職へジョブチェンジした。


■女性管理職が思う「管理職の役割」とは

―――管理職になったときの心境は?

田村:管理職になったのは入社して5年目を迎えた35歳のとき。育休復帰して2~3ヵ月だったから、管理職になることへの不安より育児と両立する不安が大きかったな。
でも好奇心旺盛な性格のおかげか「いつかは管理職になって見たことない景色をみたい」と思っていたから迷いはなかったよ

岩本:私は反対に昇格や役職への興味がなくて、失敗してポジションが下がってもいいと割り切っているよ。一般社員には一般社員にしかできないことがたくさんあるし、そもそも仕事自体が楽しいから、役職は何でもいいの。

―――役職に固執する人も珍しくありませんが、フラットで新鮮な考え方ですね。

岩本:管理職って責任も権限も大きくなるから重く捉えがちだけど、チームにおける「役割」の1つだと思ってる。管理職になったころは部署内での社歴が一番長くなっていて、大体のことは知っているしできるようになっていたから、当たり前にやらないといけないことがたくさんあって、その延長線上に管理職があったという感じだな。だから業務内容はさほど変わらず管理職になった実感もなかったけど、役職をつけてもらったことで「ちゃんと認めてもらえた」という感覚は生まれたよ。

―――管理職の皆さん、すごく大変そうですが……。

岩本:自分が作業する量は多くないから、大変なことばかりじゃないよ。できることの範囲が広がるだけ。ただ、管理職になるとみんな「さみしい」って言うようになるよね。いままでチームのリーダーとしてみんなで一丸となって引っ張っていく働き方だったのに、管理職になると作業をメンバーに任せるようになるから、孤独は感じやすいかも。

田村:確かに、同じ目線で話せるメンバーがいなくなるね。上層部の意見をメンバーに伝えていかなきゃいけない立場だから、みんなと同じように「え~」って言えなくなる(笑)悩んでも部下に相談するわけにもいかないし、抱え込みやすくなる部分はあるかも。
でも、なんだかんだ管理職は楽しい。やりたいことはやってみたい性格だし、挑戦してダメだったら「ごめんなさい」と謝ればいい。ハウスドゥは失敗しても挑戦が許される会社だからこそ、もし管理職をやりたい気持ちがあるなら「やりたいです!」と言ってほしいな。自分にできないことがわかると、それができる人への尊敬の気持ちが生まれるのもいいことだと思うよ。

―――失敗を想像して不安になり「どうせできない」と逃げてしまいがちですが、とりあえずやってみよう精神で挑戦して、できなかったら他者への尊敬につなげるのは素敵ですね。

■部下や同僚とのモチベーションギャップを埋めるには

―――プライベート優先の部下に、仕事のモチベーションを与えるにはどうしたらいいでしょうか?

田村:だれであれ「知りたい」「褒められたい」「やれることが増えたらうれしい」といった気持ちはあると思うから、一人の社会人として「働くことの楽しさ」を伝えたいと思っているよ。

―――反対に、後輩より先輩のほうがプライベート優先なケースもありますよね。

岩本:仕事に対する考え方の違いだから、急成長していけば先輩を追い越すこともあるよね。

田村:それぞれの事情はあるから一概には言えないけど、プライベート優先の人のなかには「自分はそれほど必要とされてない」と思っている人もいるんじゃない?プライベート優先だった人にある業務をメイン担当として任せたら、受け身ではなく自分から進んで考えたりいきいきと動くようになったケースもあるよ。役割を与えることで「自分がやらなきゃいけないし、やりたい」と意識が変わって、働き方が変わることはあると思う。仕事を任せてモチベーションを引き出すのも、管理職の役割だろうね。

岩本:「自分がやらなきゃ」って思ったら、自分の中からやる気が湧き上がってきて、能動的に動きたくなっちゃうよね。

田村:うちの会社は新しい仕事を「与えられやすい人」と「与えられにくい人」がはっきり分かれているから、もっと成長したいと思うなら自分から仕事を求めて与えられやすい人になるのが大事だと思う。

岩本:「やりたい」って言う人は自然と名前が上がるし、顔と名前覚えてもらえるし、新しい重要ポストも任せてもらいやすくなって「与えられやすい人」になるよね。名前を覚えてもらうってすごく大事で、いろんな部署の人と関係性ができてキャリアアップしやすくなる。私が部長職を任せてもらえているのも、与えられやすい人になって関係値ができたことが大きく影響しているな。

―――管理職側の「与え方」にもコツがありそうですね。

岩本:一長一短あるけど、直属の上司部下の関係できつく言われたら堪えるから、上司も部下もお互いが歩み寄ることが大事だと思っているよ。「管理職になりたい」という気持ちがあったとしても、全員が自信を持っているわけじゃないからね。

―――「私は管理職にはなれない」と思っている女性社員も多いように感じるので、みなさんのような管理職女性がいることが希望になりますね。

田村:高い学歴も立派な職歴もなく、子供がいて時間の制約もある私が管理職をさせてもらえたんだから「私にはできない」と思っている女性社員にも、頑張ればキャリアアップできるんだって思って一歩踏み出してほしいな。それでどんどん挑戦してくれたらうれしいです。

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