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希望の部署じゃない時に、やりがいをどう見つけるか

2015年入社。新卒で入社し、設計士に(23年12月取材時点)。


■希望の配属先から異動になった時の「やりがい探し」

ずいぶん昔から「空き家問題」が問題視されている。
高齢化社会が進む以上、避けられない問題でもある。

だから新しい家を作るのではなく、既存の住宅を活かすリフォーム事業に社会的意義を感じ、就活でハウスドゥに興味を持った。面接では
「配属先は京都になると思うよ」
と言われ、京都の昔ながらの住宅に携われることにも魅力を感じた。

ところが、入社して二年目の夏にリフォーム事業部から売買事業部への異動が決まり、新築の建売住宅のプラン設計を担当することになった。
「これから頑張るぞ」というタイミングでの異動には戸惑いがあった。私がやりたかったのは、既存の住宅を大切に生かすことだったから。

でも、異動が決まった以上は文句を言ってもしょうがない。
新築住宅にだっていいところがあり、やりがいがあるはず。

「売買に携わっている社員は、何にやりがいを感じ、どういう思いで働いているんだろう」
そう思い、売買事業部のみんなをじっと観察しながら働いた。

そして気づいたことは、空き家問題の解決策はリフォームだけでなく、新築住宅、つまり不動産売買にもあるということ。
リフォームして今ある家を大切に使い続けるのも大事だけど、すべての家がずっと使えるわけじゃない。
住めなくなった空き家を新しい家にして新陳代謝していくことも考えないと、スピーディーな地域活性化はできない。

「ハウスドゥのような不動産会社が空き家や土地を仕入れ、新しい家を建て、街を循環させていくことには、社会的意義があるんだ」

そう確信してから、リフォーム事業部の時と同じ、あるいはそれ以上の熱量で仕事に向き合えるようになった。

■勉強だけでは現場のトラブルに対応できないと知り、変えたこと

私の主な仕事は、新築住宅の設計計画を考え、業者と打ち合わせしていくこと。
学生時代に建築の勉強はしていたものの、更地に住宅を建てるにあたっての大工工事については詳しくなく、最初はわからないことも多くて四苦八苦した。
余裕がなかったから、お客様目線での提案もうまくできていなかったように思う。とにかく問題が発生しないようにと、少し後ろ向きな考え方をしていたかもしれない。

建築のセオリーはあるけど、お客様によって好みは違う。特に内装はお客様の好みが反映されやすい場所で、勉強した知識だけで予測することはできない。

そこで「実際の声を聞きたい」と思い、お客様との打ち合わせに参加させてもらうようにした。
何度もお客様と向き合っているうちに
「今回のお客様は、外観をこんなふうにしたら喜ぶんじゃないか」
「お子様がいるなら、こんな空間を作るといいんじゃないか」
と、お客様の生活やライフステージを意識した前向きなプランを提案できるようになった。

でも、どれだけお客様と入念に打ち合わせを重ねたとしても、現場でのアクシデントはつきものだ。
私は悩みやすいタイプで、すぐに考え込んでしまう。

とあるアクシデントが起きて、対処法が思いつかずに
「ここ、どうしよう……」
とデスクで不安を漏らしたら、隣の席の先輩がすぐに「どうしたの?」と声をかけてくれた。
先輩は私の話を「うんうん」と聞き、こう言った。

「悩んでいるよりも、動いてしまったほうがいいよ。問題解決するには動くしかないから。自分で解決できないなら、誰かに聞いてみたらどう?」

そっか、誰かに聞けばいいのか。
言葉にするととてもシンプルなことだけど、いざ問題にぶつかると気づかないうちに自分で抱え込んでしまっていた。
お客様への提案だって、お客様と話して、お客様の言葉から糸口を見つけている。

「普段の仕事でも、わからないことは誰かに聞いてみよう」

そう思ったら肩の力が抜けて、問題が起きても軽やかに対応できるようになった。

■新人はかつての自分。「意味」を伝えて「行動」を促す

新卒の子を見ていると、昔の自分と重なる。

今はすっかり先輩側の人間になり、後輩が作った図面をチェックすることが増えた。
図面一つ見ても
「もっと効率的に家の空間を使ったほうがいいな」
「ドアが開く方向を変えたほうが使いやすいな」
など、指摘したい場所がいくつも出てくる。それと同時に
「私も入社したばかりの頃は、こういう部分まで理解できていなかったな」
と懐かしく思う。
どこがどうわからないのかも、手に取るようにわかる。

まだ経験が足りないから、細かい部分までイメージできないのは当たり前。
大事なのは、そこをどう育てていくかだ。

私は関東に住んでいるけれど、同じ店舗のメンバーはほとんど関西に住んでいる。(関西の店舗が人手不足だから、遠隔地だが所属することになった)メンバーの状況は、共有している進捗表を見て逐一確認している。
基本的にはメールや電話でのやり取りになるものの、
「ここをこうしたほうがいいよ」
という解決策だけじゃなく
「そうするとこういうメリットがあるから」
と意図まで伝えるように気を付けている。

同じ情報であっても、その意味を知っていると理解が深まり、自身の血肉になるから。

チャットも活用して図面や写真も送り、言葉だけじゃ伝えきれない細部もしっかり伝える。電話して、わからないところがあれば言葉を重ねて補足する。

定期的に図面のチェックをしていると「ここ、どうしよう……」と悩んでいそうな様子も見えてきて、そんな時は
「この人に確認してみたらヒントがもらえるかもね」
と行動を促している。
「悩んでいるよりも動いてしまったほうがいい」と知っているから。

私自身も行動を積み重ねて、もっと住みやすい家を作っていきたい。
メンバーといっしょに成長しながらハウスドゥの新築・デザイン住宅『SHIRO』を全国に広げ、街を健やかに生まれ変わらせていく。

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