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新卒の僕が「間違えちゃいけない」失敗恐怖症を克服するまで
新卒入社して、志望と違う職種に就いた蓑輪達也さん。
その後、もともと志望していた設計職に就くも、わずか半年で先輩になり「間違えたくない」という恐怖によって身動きが取れなくなっていたと言います。
相談した上司からもらったある一言がブレイクスルーのきっかけになり、入社4年目の今は大型案件も任される設計職として活躍しているとのこと。
一級建築士の資格取得も目指しながら挑戦を続ける蓑輪達也さんに、新卒入社からどのようにしてステップアップしてきたかを話してもらいました。
■「間違えちゃいけない」から「間違えてもいい」へ
学生時代に設計の勉強をしていた僕は、就活でも設計職をメインで見ておりましたが、配属されたのは施工管理職。
施工管理は、建設工事が円滑に進むように現場全体を指揮・監督して管理をする仕事なのですが「まずは現場を見てほしい」というのが会社からのメッセージでした。
志望していた職種ではありませんでしたが「ゆくゆくは建築の現場仕事も経験したい」と思っていたので、「先に施工管理を経験するのもいいか」とすんなり受け入れられました。
半年後、上長との面談で今後について聞かれて「いずれは建築設計職になりたいです」と伝えたところ、設計職にチャレンジするチャンスをいただきました。
設計職に就くことになり、新たに勉強をスタート。
そもそも何がわからないのかわからない状態でしたが、都度先輩に聞いたり、沖縄へ研修に行ったりして少しずつ知識を身につけていきました。
しかし、少しずつ成長していこう、なんて悠長なことを言っていられない状態になりました。設計職に就いて半年も経たないタイミングで、京都の店舗へ配属されたのです。
メンバーは、設計経験を持つ先輩が2名と私、その年に入社した新卒社員。
設計職の経験は半年しかないのに、常駐社員で一番の経験者は私でした。
あれこれ質問されるものの、私にもわからないことばかり…。
当時の私は「間違えたくない」と失敗を恐れる気持ちが大きく、リスクを避けようとするあまり、身動きが取れなくなっていました。
行き詰った私は、藤田部長に相談しました。
「わからないことばかりで、どうやって進めたらいいかわからないです。どうしたらいいでしょうか?」
すると、思いもよらない軽やかな回答が返ってきたのです。
「まだ半年なんだから、わからなくて当たり前だよ。いったん思うようにやってくれたらいい。責任は俺が取るから」
わからなくて当たり前。
その言葉を聞いてふっと気が楽になりました。
僕が勝手に「間違えちゃいけない」と気負っていただけで、「間違えてもいい」んだ。間違えないことよりも、行動して前に進んで、少しでも成長することのほうが大事なんだ。
そう気づいてから「とりあえずやってみよう」と前向きに取り組むようになりました。
藤田部長は草津の店舗が拠点でしたが、週1回のペースで京都に来て、僕の質問に答えてくれました。
自分から相談するのは苦手だったものの、必ず「今夜はどこに行く?」と夕食に誘ってくれるので、焼き鳥屋などでざっくばらんに食事しながら困りごとを打ち明けることができました。
独り立ちできた今も、やっぱり一番憧れるのは藤田部長。
質問すれば必ず的確な答えが返ってきて「この人に知らないことはあるんだろうか?」と不思議になるくらいの知識量があります。
立ち止まりそうなときはいつも支えてくれ、社長と共に新しい挑戦をしていく姿にも感銘を受けます。
「いつか藤田部長みたいに、頼れる人材になりたい」と思いながら、その背中を追いかけています。
■入社4年目で大型案件を任されるようになった理由
入社4年目を迎えた現在は、各エリアの営業が仕入れる土地にどんな建物が建てられるか考えて計画しています。
設計でデザインと向き合うようになり、外観や配置ラインなどを解像度高く考えるようになった一方で、「施工管理面ではちゃんと収まるのかな」と現場的な目線で見ることも意識しています。
1年目で施工管理職も担当したおかげで、現場に足を運んでより具体的な計画を練るなどして自分のパフォーマンスを発揮できることに喜びを感じつつ、どの経験も無駄にならないと実感しています。
今担当しているのは、京都のホテルです。
もともとは「住宅設計がしたい」としか思っていませんでしたが、ハウスドゥは住宅だけでなくマンションやホテルなど幅広い分野に関われます。
一般的な建築事務所だと住宅、マンション、ホテルのいずれかだけに絞っていることも多いので、ハウスドゥの大きな特色だと感じます。
リフォーム事業にも携わり、想像していなかった多様な働き方ができるようになりました。飽き性なのに、今までとは違った経験ができて毎日が新しい発見に満ちているので、新鮮な気持ちを保ったまま仕事を楽しめています。
会社で大型案件を担当できるメンバーは多くないのですが、僕が大型案件を任せてもらえるようになった理由は、やはり「とりあえずやってみよう」と前向きに行動できるようになったからだと思います。
さきほど書いたとおり、藤田部長に「わからなくて当たり前だよ。いったん思うようにやってくれたらいい」と背中を押してもらってから、基本的に頼まれごとは断らなくなりました。
まず一歩踏み出してみるチャレンジ精神が評価されて、大型案件も任せてもらえるようになったんです。
また、外部パートナーと密に関わるマンションやホテルなど大型の物件を手掛けていくにあたり、新しく挑戦しているのが一級建築士の資格取得です。
1年間ほど毎週水曜日に学校に通い、一級建築士の資格取得のための勉強をしています。
今は外部の設計事務所と協力して計画していますが、ゆくゆくは自分でホテルやマンションをトータルで計画できるようになるのが夢です。
住宅であっても「これは家なのか?」と首をかしげるほどラグジュアリーな住宅をデザインしている他社事例を見て、いつか自分も挑戦したいと思うようになりました。
設計の醍醐味は、その物件を利用するお客様を想像しながら作ること。
どんなお客様が利用するか、どういう風に設計したら利用しやすいかをイメージしながら作っていくのは、とても楽しい業務です。
壁紙ひとつとってもたくさんの種類があり、同じ種類であっても配置の仕方によって見え方ががらりと変わります。
そういった細かいところにも目を配りながら、イメージしているお客様に合った設計をしていくのは、緻密なプラモデルをじっくり組み立てていくようなワクワク感があります。
こうしたワクワク感を楽しめる設計職で、さまざまな分野に幅広く挑戦できるハウスドゥ。たとえ経験不足でも、知識不足でも、「とりあえずやってみよう」と一歩踏み出す勇気さえあれば、大きなチャンスに恵まれます。
設計に興味があり挑戦意欲がある方は、ぜひいっしょに一歩踏み出してみませんか?
きっと新しい景色が見えるはずです。
(蓑輪達也:売買事業部 売買設計部 設計職 主任)
文:秋カヲリ
写真:清永洋
編集: AROUND.inc
企画運営・担当広報:株式会社ハウスドゥ・ジャパン
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