「今の仕事でいいの?」と悩んだ新卒の私を救った先輩の言葉
立石くるみ:2022年入社。新卒で入社し、本部サポート職(事務職)を担当。
■入社半年で目標を見失った私を一刀両断した先輩
大学時代は商学部に在籍し、小売業のビジネスプランについて研究していた私は、仕事への好奇心も人一倍あり
「ジョブローテーションできる会社に入って、いろいろな職種を経験したい。あわよくば企業サイトに掲載されるような、会社の顔になりたい」
と野心を抱いていました。
風通しがよく、ジョブチェンジを受け入れてくれるハウスドゥは私の理想通りの会社で、意気揚々と入社を決めました。
ところが、早くも入社半年後に実施された新卒向けのフォローアップ研修で、
「今後自分は何をして、どんな人になりたいのか」
がわからなくなってしまいました。
その研修ではキャリアアップ・キャリアチェンジに向けて個々の悩みや課題を洗い出し、フォローを受けます。
1年後と3年後の目標を立てるプログラムがあり、同期がスラスラとペンをとるなか、私は一文字も書けずにいました。
書いては消して、書いては消してを繰り返し、紙はボロボロ。テーブルは練り消しでいっぱいになりました。
見かねたオブザーバーの先輩たちが
「今どんな仕事をしているの?」
「どんな自分になりたい?」
「理想な自分はどんな人?」
と質問を投げかけてくれましたが、答えられません。
研修では、新卒の教育担当者である上長が本人の強みや今後の課題、期待していることを書いた紙が配られるのですが、そこに
「呑み込みが早く頭の回転も速い、人当たりもソフトである点が強み。3年目にはリーダーになってほしい」
と書いてあり、期待されているのに目標すらかけない自分に胸が苦しくなりました。
私が担当していたのは不動産広告の仕事で、同じ職種の同期はいません。
営業職と違って数字での成果が見えにくく、同期に相談しても
「立石は仕事自体が違うからなー」
と言われ、悩みを共有できない虚しさがありました。
当時の部署に不満があるわけではありませんでした。
でも、ずっと今の仕事をしていていいのだろうか?
自分の成長に本当に繋がるんだろうか?
不満があるわけじゃないけど、何か物足りない。
焦り、苛立ち、情けなさ…じわじわ感じていたものに目を背けていた感情と向き合い、じわりと涙がこみ上げてきます。
そんな時、先輩の三井さんが「どうした?」と声をかけてくれました。
三井さんは、入社当初からお世話になっていて、オブザーバーの中で唯一、今の業務を理解してくれている優しい先輩でした。
私「目標が書けません。3年後自分が仕事している姿が想像できません」
三井さん「あーでもないこーでもないって考えるより、まずパッとやってみ!与えられた環境で、とりあえずやってみることが大切やで」
私「今の仕事でいいのかわからなくて…不安なんです」
三井さん「まだ半年しか経ってないのに、不安だからって異動して別の仕事をしたいのか?今の環境で100%成功できなかったのに、異動先で成功できると思うのか?そんなの無理だろ。与えられた環境でやれるだけやってみろ!」
私の迷いは、一刀両断されました。
それと同時に、今の部署で学べることを全て身に付けたわけでもないのに、うじうじ悩んでいるのが馬鹿らしくなりました。
与えられた環境で、変なことばかり考えずに、とりあえずやれるだけやってみよう。
また悩みそうになったら、とりあえず手を動かして、全てやり遂げてから考えよう。
そう思ってから、前向きに働けるようになりました。
■不動産未経験なのに、エリート集団に放り込まれた
半年研修のあと、入社して1年を迎えたタイミングで売買事業部本部サポートに異動になりました。
売買事業部の営業部は社内におけるエリート軍団で、仲介事業などの経験を積んだ業界人ばかり集まっていましたが、新しい風を吹き込むために不動産未経験の私が参加することになったのです。
ありがたいことではあるのですが、異動初日は
「不動産知識ゼロの私がやっていけるんだろうか?売買契約書すら知らないのに…」
と不安で仕方ありませんでした。
またそこで浮かんだのが、三井さんの言葉です。
「ぐちぐちうだうだ考えんと、とりあえず与えられた環境でやれるだけやってみろ!」
うん、そうだ。とりあえずやってみよう!
そう気持ちを奮い立たせて出社しました。
とはいえ、気合いだけで対応できるはずはなく、わからないことだらけ。
当たり前のように会話される専門用語たちに困惑するばかり。
でも、目の前の仕事に100%で取り組むと決意した私は開き直って、知ったふりするのではなく、その場で「一から学ぶ」という姿勢に切り替えました。
「ここの部分、わかりません。基礎から教えてください。」
昔からプライドが高く、完璧主義だった私が、こんなことを言うなんて。
成人前の私が見たら、驚いて倒れると思います。
でもそうやって全てさらけ出したおかげで0から始めることができ、今でも売買事業部の本部で働けています。
今でも、3年後の自分がどうなっているかはわかりません。
明確な目標が立てられず、同期と自分を比べて焦ったり、現状を物足りなく感じる瞬間もあります。
でも、そのたびに
「今与えられている環境で100%出し切ったか?」
と自問するようにしています。
まだまだこんなもんじゃない。
もっとこの部署でできることがあるはず。
こんな状態でできた気になるんじゃない。
図に乗るな!
と言い聞かせています。…体育会系ですが。
いろいろと先のことを考えるのも大切ですが、与えられた環境でできる仕事を見つけて取り組むことも大事だと知りました。
目の前の仕事をコツコツ続けた先に、将来の目標が見えてくる。そんな姿勢で取り組めば、迷う間もなく目の前の仕事に没頭できます。
自分の働き方が定まってきた今は、私のような未経験者だからこそ見える視点を大切に、社員みんなが働きやすい環境を作っていきたいと思っています。
与えられた環境で自分に何ができるか考えながら、まっすぐに仕事をしていきます。
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