社長の仕事は『教育』が9割—トップセールスでも教育を優先する理由
「社長の仕事は教育が9割だ」。そう語るのは、And Doホールディングス代表取締役副社長 / ハウスドゥ・ジャパン代表取締役社長の市田真也。2024年9月26日にAnd Doホールディングス副社長に就任し、ハウスドゥグループは“第二創業期”としてさらなる挑戦を始めています。
市田社長が目指すのは、時代遅れな慣習や常識に縛られた不動産業界に新しい風を吹き込み、真に顧客や社会に貢献できる組織を作ること。そのために「採用」と「教育」に全力を注ぎ、次世代を担う人材とともに未来を切り拓こうとしています。
「なぜ人材育成がこれほどまでに重要なのか?」
「どんな組織で、どんな未来を描きたいのか?」
トップセールスを走り抜けてきた市田社長が、業界の常識を打ち破る覚悟と、あなたへのメッセージを熱く語ります。
■社長に求められるマネジメントは「知の共有」
私は、入社してからずっとトップセールスの道を走ってきたという自負があります。不動産売買だけで年間200件ものお取引を行い、仕事に対する姿勢や意識を口で伝えるだけではなく、常に行動で示してきました。
ただ、どれだけ力のあるトップセールスだとしても、一人で到達できる数字には限界があります。自分がマネジメントする立場になり、そして社長になって「自分一人が突き抜けること」よりも「たくさんの部下を育てていくこと」のほうが大事だと実感した話をしたいと思います。
会長の安藤は、よく「知の共有をしなさい」と仰います。「成功だけでなく、失敗も共有しなさい」と。
これまでは部長に部下の教育を任せ、僕は部長としか関わらないようにしていた時期もありましたが、それだけだと業績が伸び悩むこともありました。これは、私が部長たちに任せられるレベルまで教育できていないということでもありました。
私が経験したリアルな体験を、どうやって営業のノウハウや知識に落とし込むか。その営業のノウハウや知識を、いかにそのまま部下へ落とし込めるか。会社の第二創業期に向け、そう自問するようになりました。
今は、自分の営業活動は仕事の1割しかありません。ほか9割は、部下の教育に充てています。
一人ひとりと対面して話すのは時間的に限界がありますが、SNSでもLINEワークスでもつながれる時代ですから、自分の知を末端にまで共有できます。
「私が培ってきた経験を、社員一人ひとりにしっかり共有しよう」と考えを変え、だれかに伝えたことはLINEワークスでも共有し、150人もの社員へ届けることにしました。
営業のやり方は属人的でもいいかもしれませんが、購入する物件の査定基準は全エリアで統一しておかなければなりません。同じ基準で査定でできなければ、会社の事業としてスケールできないからです。現在は知の共有をし、全員が一致する不動産の査定フォーマットを作っています。
こうした基盤から整えているのは、会社を成長させるためにもっと組織力を強くしていかなければならないから。
ハウスドゥ・ジャパンには、多くの営業スタッフが在籍し、グループ全体として上場企業の規模と実績を誇っています。しかし、その成長を支えているのは、限られたトップセールスの活躍です。これは、まだまだ会社としての可能性を広げられる余地があることを示しています。
ある営業社員とランチを共にした際、会社のブランドが優秀な人材を惹きつけていると実感しました。彼はまだ32歳という若さですが、過去のキャリアを捨て、「ここで成果を出したい」という強い意志を持って入社しました。その情熱と努力が実を結び、現在はトップセールスへ向けた成功の階段を上り続けています。
不動産業界は、大きな成果を目指すハングリー精神を持つ人材が集まりやすい傾向があります。しかし、そうした人材が安心して挑戦できるのは、会社のブランド力が支える環境があってこそです。そして、そのブランド力は社員一人ひとりの努力と実績の積み重ねによって築かれるものです。
社員が輝けるステージを作り上げることこそが、私の使命です。これは単に利益を追求するだけでなく、ブランドそのものを資産として育てるプロセスでもあります。第二創業期に突入したハウスドゥ・ジャパンは、まさにそのブランド力をさらに高め、未来の成長を描いています。
■夢のある会社にするために
ハウスドゥ・ジャパンの 採用スローガンは「レガシーを打ち砕く。」です。
不動産業界には「古臭い」「ブラック労働」といった先入観があり、もっとスマートな印象を与えて業界を良くするため、ワンマンではなくチームで働く組織を作っていきたいと考えています。
上場しているハウスドゥグループは大企業らしい要素もありますが、業界の掟を破っていくスタートアップスピリッツも大事にしています。
残業が多く長時間労働のイメージが強い不動産業界において、営業も定時の17時半に帰り、休日はきちんと休んで、フリーランスのように自由に働いて長期休暇も取得できる労働環境を整えています。
自分のミッションに向き合いながらも、年功序列の縛りがなく、成果や人間力が評価されてのびのびと働けます。
こうした社風を根付かせていくために採用したいのは「何でも能動的に考え、責任を持って動ける人」です。
不動産は数千万~数億円規模のお金が動くので、売れなかった場合の損失も大きくなります。物件を購入する際のプレッシャーが大きく、私自身、夜遅くに購入する物件を何度も訪れては、「本当にこの物件を買ってよかったのか」と自問し続け、売れるまで気が休まらず、眠れない日々を過ごしたこともあります。
「強い責任感」を持って仕事に向き合える社員は、的確な判断を下し、目覚ましい成果を挙げます。
実際にトップセールス社員は、ひと月に1000万円を超える報酬を手にし、歩合率も最高の水準を実現。桁違いの成功を収めるだけでなく、夢と希望に満ちたキャリアを築いています。
しかし、営業担当として輝ける期間は、意外と短いものです。
20代は勉強の期間で、30代からピークを迎えて、50歳まで活躍できたら上々ではないでしょうか。
「窓際族」という言葉もありますが、窓際族を生んでしまう会社組織にも問題があると感じます。年齢を重ねても活躍し続ける意欲が沸く会社を作っていかなければなりません。
例えば「トップの幹部には、支社を持たせて、何十億・何百億という決裁権を与え、売上・コスト・利益・報酬も責任を持たせて管理させる」など、将来的には社員でありながら経営者のような働き方ができる環境も作っていきたいです。
雇用される立場でここまでキャリアアップできれば、わざわざ独立する選択肢もないと感じます。
こんなに夢のある企業はそうそうありません。
時代の流れとともに世代交代しながら熱量を持ったスターを育て、愛されるブランド力を高めながら、会社自身も進化していきます。
2023年に、「5年後に売上500億、50店舗、5人の支社長」という目標を立てたのですが、必ず実現させてみせます。
(And Doホールディングス代表取締役副社長 / ハウスドゥ・ジャパン代表取締役社長 市田真也)
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